この記事では「サウナに興味はあるけどどうやって入るの?」「サウナに行ったことあるけど整うってよく分からない」という人向けに基本的なサウナの入り方を紹介していきます。
サウナが気になってる人、整ってみたい人はぜひ参考にしてみてください!
既にサウナが大好きなサウナーのみなさんには今更な情報なので、読み飛ばしてOKです!
【はじめに】
サウナに行ったことがない人でも「水風呂」「ロウリュ」「整い」などサウナ用語は聞いたことがある人は多いと思います。
逆にサウナ用語だけを断片的に知っていて、そもそもどうやって入るのが正解なの?という疑問を持っている方もいるのではないでしょうか。
これだ!という絶対的な正解があるわけではありませんが、人によっては独自性を極めた個性的なサウナの入り方の人もいますので、まずはいわゆる一般的なサウナの入り方を解説していきますね!
【頻出サウナ用語解説】
サウナの基本的な入り方を解説する前に、頻出のサウナ用語だけ簡単にご紹介します。
- サウナ/サウナ室
身体を限界まで熱々にするみんな大好きなあのお部屋。一般的には80度〜100度の設定が多く、湿度が高いサウナから湿度が低いカラカラのサウナ、ストーブや熱したストーンを置いたものまで、種類も様々なものがあります。最近はロウリュができる高温多湿のフィンランドサウナが人気です。 - 水風呂
熱々になった身体を一気に冷やすためのお風呂。一般的には15度〜18度程度が多いです。
10度以下の水風呂のことをサウナ界隈では「シングル」「グルシン」と呼ぶこともあります。
なお、「グルシン」と呼ぶ時は少しだけ通っぽさをアピールできます。 - 休憩
サウナ室→水風呂と入ったら5分程度の休憩を取るのが一般的です。ここでようやく整いが訪れます。浴室内の椅子や、露天風呂がある施設は外で休憩することもできます(外気浴)。
整うための椅子を「整いイス」と呼んだりしますが、「整いイス」の中でもColemanの「インフィニティチェア」は最も人気です。 - サウナハット
サウナ室の高温は髪の毛から水分を奪い痛めてしまうため、サウナハットで頭と髪の毛を守ります。またのぼせやすい人もサウナハットがあると安心です。
タオル地のものからウール素材、ナイロンなど色んな種類があります。
特に髪の毛を染めている人は色落ちがしやすいので、サウナハットを被ることをオススメします。
「サウナハット」もまた、サウナ通っぽくなれるアイテムの一つです。 - サウナマット
サウナ室内でかいた汗で木材が傷まないように、お尻に敷くマットです。
多くの場合は施設に備え付けのものがありますが、他人の汗が気になる方はマイサウナマットを用意してもいいかもしれません。
最近はコンパクトに折りたためるものが人気です。 - ロウリュ
熱々のサウナストーンに水を掛けて蒸気を出し、湿度を上げることを指します。アロマ水を使ったアロマロウリュや、最近だとほうじ茶ロウリュなども登場しています。
また、決められた時間に自動でロウリュが始まるオートロウリュを完備したサウナ施設も増えています。 - アウフグース
ロウリュを行った後にタオルやうちわなどで仰いで、熱波を撹拌することを指します。
日本ではアウフグースを行う人を「熱波師」と呼ぶことが多いですが、日本サウナ熱波師協会が行う「熱波師検定」なども存在します。
街中の銭湯サウナでは中々「熱波師」は見られませんが、サウナに力を入れている施設ではアウフグースイベントが不定期で開催されています。 - オロポ
オロナミンCとポカリを割った飲み物。サウナ後の水分補給でサウナー界隈に人気のドリンク。
最近はサウナに特化した施設以外にも、スーパー銭湯や街中の銭湯などでも見られるようになりました。
【サウナの基本的な入り方】
では、実際にサウナの基本的な入り方を解説していきます。
1.身体を洗う
サウナ室に入る前にはしっかりと身体を洗ってから入りましょう。
毛穴の汚れを落としてから入った方が綺麗に汗をかくことができます。
また大人数が使うサウナ室をなるべく綺麗に利用するためにも、まずは丁寧に身体を洗ってからサウナ室に入る準備をします。
【Point】
サウナ室へ行く前に余計な水分はしっかりと拭きましょう。
サウナ室を水浸しにするのはマナー的にも良くないですし、余計な水分がない方が気化熱に邪魔されずに良い汗がかけます。
2.サウナ室へ【目安時間:6分〜12分】
いよいよサウナ室へ入ります。
その際、サウナマットは持ち込む用の備え付けのものがあるのか、すでにサウナマットが敷いてある施設なのかを確認してから入りましょう(施設により違います)。
サウナ室内は上に行けばいくほど温度が上がります。
慣れていない方はなるべく下の方に座ることをオススメします。
大体6分〜12分の間で芯まで熱々になるまで入っていきます。
ただし途中で具合が悪くならないように、決して無理はしない範囲で蒸されていきます。
【Point】
サウナ室ではあぐらをかいて座るか、体操座りがオススメ!
足と頭の高さをなるべく近づけることで、温度差が生まれづらく均等に温まります。
また最初は意外と忘れがちなのが時間の管理です。
サウナ室に入ったら室内の12分計か砂時計で入った時間を覚えておきましょう。
そのうち身体がなんとなく時間を覚えていくようになります。
3.水風呂へ【目安時間:2分〜3分】
サウナ室で熱々に蒸された身体を一気に冷やします。
入る時間は2〜3分程度です。
私は身体の芯の熱が完全に取れて、吐く息が少し冷たくなるまでを目安にしています。
水風呂の温度によっても入る時間は変わるので、自分なりの目安を設けるのがオススメ。
【Point】
最初は耐えられないくらい冷たくても、じっとしていれば熱が身体の周りを覆って水の層ができてきます。これをサウナ界隈では「羽衣」と呼びます。
「羽衣」さえできれば冷たさが徐々に心地良さに変わるので、まずは頑張ってじっと耐えてみましょう。
4.整いへ【目安時間:5分〜7分】
最後の仕上げです。
水風呂から出たら身体の水分をしっかりと拭き、リラックスした状態で休憩スペースで休みましょう。
サウナ併設の施設は休憩用のイスが用意されている場合が多いので、ゆっくり腰掛けて休んでいきます。
サウナ室で熱々になり拡張された血管が、水風呂で急激に冷やされ締まって、そしてこの休憩時間に徐々に元に戻っていきます。
その際に全身に血液が巡り、ふわっとした感覚が全身を巡ります。
この状態をいわゆる「整い」と呼びます。
【Point】
整い方は人それぞれで、すぐに整える人もいれば、中々整いづらい人もいます。
まずは整うことも何も考えずに、頭を空っぽにして休んでみてください。
また、休憩する前には身体の水分をしっかりと拭くことが意外と大事!
私は首、腋、膝裏など、太い血管が通っているところの水分をしっかり拭くことを意識しています。
そうすることで気化熱で必要以上に身体が冷えすぎず、ちょうど良く整います(個人差あり)。
この工程の2〜3を大体2セット〜3セット程度行います。
慣れている人は4セットほど繰り返す場合もありますが、決して無理はせずに心地良いところで留めておくことが重要です。
私はサウナに行く頻度が多いので、基本的には2セット程度に抑えています。
【サウナのマナーって?】
ここではサウナのマナーについて解説していきます。
サウナのマナー問題は良くも悪くも議論が尽きないところではあります。
みんなで気持ち良く使うためにはマナーを守ることは非常に重要ですが、あまりマナーについて厳しすぎると「サウナハードル」が上がってしまい、結果的にこれからサウナに挑戦したい人の苦手意識が生まれてしまうと思っています。
なのでここではいくつかのポイントのみ解説していきます!
【Point1】思いやりが全て!
色々と細かいサウナマナーは存在しますが、基本はこれが全てだと思います!
- 「水風呂」に入る前にしっかりと汗を流すこと
- サウナ室で必要以上に場所を広く取らないこと
- 「黙浴」「私語禁止」と書いてあるサウナ室では静かに過ごすこと
- サウナ室でタオルを絞らないこと
これらはサウナのマナー違反としてよく指摘される行為ですが、これら全ては他の人に思いやりを持って行動していれば基本的には起こり得ないと思っています。
「他の人が嫌な思いをするかも」「少し詰めてあげればもう一人座れるかも」など、他の人も利用しているサウナ施設だということさえ忘れずにいれば、基本的には細かいルールまで熟知していなくて大丈夫です。
初めていくサウナ施設だと独自のルールがあるかも、と不安になることもありますが、他の人への気遣いさえあれば基本的にはどんなサウナ施設でもトラブルなんか起きません。
リラックス目的で来ているサウナでお互いにストレスを溜めないように、思いやりと大きな心を忘れずに楽しみましょう。
以前サウナ室で自分の汗を拭いたタオルを振り回して撹拌している人と遭遇しました。
本人はアウフグースのつもりだったのかもしれませんが、サウナ室中に汗が飛び散っていました。
これは流石に言うまでもなくOUT行為です;;
【Point2】個室サウナを利用するという選択!
とはいえ自分がマナー違反をしていなくても、運悪く迷惑行為をしている他の人に遭遇することがあります。
その場合は、個室サウナを利用することを検討してみてください。
最近は色々な種類の個室サウナが続々と登場しています。
男女利用可能な個室サウナ(水着着用)、デザイン性が高いおしゃれ個室サウナ、音楽や照明が自由に設定できる個室サウナ、中には居酒屋が併設された個室サウナまでも登場しています。
ただし、相場は大体60分〜90分の利用で、3,500円〜5,000円程度と少しお高め。
しかし、初心者の方には周りに気を遣うことなく楽しめるので、サウナデビューには個人的にすごくオススメです!
複数人で行ける個室サウナも多いので、ぜひ最初はサウナ経験者と一緒に行って色々と楽しみ方を教えてもらってみてください。
サウナ室内で自由に会話できるのも嬉しいポイントです。
【最後に】
この記事では、「これからサウナに挑戦してみたい!」「サウナに興味があるけどよく分からない!」という人向けに基本的なサウナの入り方について紹介しました。
ただし、サウナの入り方には絶対的な正解はありません!
あくまでサウナはサウナ、リラックスを目的に楽しむことが重要なので、細かいサウナ用語や必要以上に情報を入れずに、まずは気軽に入ってみることが大事です。
最近のサウナブームによって、おしゃれなサウナグッズやサウナ関連のアパレル、サウナ付きのグランピング施設なども登場しています。
そういったサウナグッズからサウナカルチャーを楽しむこともオススメです!
今後も【SAUNA CULTURES】ではサウナに関する色々な情報を発信していきます。